ファクタリングは資産を売却する取引！融資の担保との違いを知ろう！

ファクタリングをするときにはどのような資産を使えるのかが気になっている方もいるでしょう。

ファクタリング会社に資産を買い取ってもらい、現金を調達できる取引だと知っている人は多くなりました。

しかし、どのような資産を売却できるのかがわからず、ファクタリングを利用できるか判断できない場合があります。

この記事ではファクタリングで使える資産についてまとめました。

活用できる資産があるかどうかを考えてみましょう。

ファクタリングでは売掛債権を資産として使える

ファクタリングでは売掛債権を資産として使うことができます。

売掛債権とは売掛金が発生する取引によって生まれる権利です。

例えば、商品を販売してすぐにその場で現金を受け取らずに、翌月20日払いで振り込んでもらうといった取引では売掛債権が発生します。

また、受注の仕事でも売掛債権を手に入れることがよくあります。

製品の製造を依頼されて発注書を受け取り、製造した製品を納品して納品書と請求書を提出するという流れは受注取引では多いでしょう。

その後、請求書に基づいて現金が振り込まれるというのが一般的になっています。

このように商品やサービスを提供した時点と、支払いの時点が一致しない取引では売掛債権が発生します。

この際に売掛債権をファクタリング会社に買い取ってもらうと、売掛金の支払い期日が来る前に現金を手に入れることが可能です。

ファクタリングで使える売掛債権の資産の例

ファクタリングで使える売掛債権の資産についてもう少し詳しく知りたい人もいるでしょう。

ファクタリング会社に売掛債権があると口頭で伝えただけでは買い取ってもらうことはできません。

証憑がなければファクタリングをすることはできないので注意しましょう。

基本的に歯売掛債権の存在を示す書類であれば受け付けてもらえます。

例えば、受注の取引であれば発注書・納品書・請求書のセットがあれば売掛債権があるのは明らかでしょう。

長期契約をしていて毎月一定額の支払いがある場合には契約書で売掛債権の存在を示せます。

ただ、ファクタリング会社によってどのような書類を証憑として使えるかは異なるので注意しましょう。

例えば、発注書を受け取った時点で証憑として利用し、ファクタリングができるケースもあります。

発注書だけでは納品できずに支払いを受けられないリスクがありますが、今までの取引実績があればファクタリングに対応してくれる会社もあります。

ファクタリングでは有形資産も無形資産も売掛債権以外は使えない

ファクタリングは売掛債権という資産を買い取ってくれるサービスなので、他の資産も買い取ってもらえるのではないかと思う人もいるでしょう。

企業には価値のある有形資産も無形資産もたくさんあるので、不要なものをファクタリングに出して買い取ってもらえれば理想的だと思うかもしれません。

しかし、基本的にファクタリングでは売掛債権以外の資産を買い取ってもらうことはできないので注意しましょう。

ファクタリングでは将来に支払いがあるとわかる証憑に基づいて、支払い先をファクタリング会社にする代わりに現金を受け取れる仕組みの取引になっています。

そのため、現物やデータなどとして価値のある資産は買い取っていません。

特許などの無形資産でもいついくらの資金が入るかが明確ではない資産なのでファクタリングには使えません。

診療報酬や介護報酬などはファクタリングに使えるため、売掛債権と同等の資産だけがファクタリングの対象になると考えると良いでしょう。

ファクタリングで使える資産は融資の担保とは違う

ファクタリングと同様に現金の調達によく用いられる金融サービスとして融資があります。

融資の場合には担保を設けることが多いですが、ファクタリングとは使える資産に違いがあります。

融資では土地や建物、設備などを担保にすることも、高価な宝飾品などを担保にすることもできます。

融資の場合には売却によって現金にできる価値がある資産であれば担保にできる可能性があります。

金融機関によって何を担保にできるかは異なりますが、有形資産だけでなく無形資産も含めて担保にして現金を調達することが可能です。

ファクタリングで利用される売掛債権についても融資の担保にすることができます。

融資の方がファクタリングに比べて使える資産の種類が多いですが、買取ではないので返済の義務があります。

融資では担保があっても審査が厳しいので借りられないこともある点には注意しましょう。

ファクタリングで使える資産の特徴のまとめ

ファクタリングで買い取ってもらう資産として基本的には売掛債権しか使えないので注意しましょう。

ファクタリングは資産を買い取ってくれるサービスなのは確かですが、一般的な買取サービスと違って仕組みが特殊です。

いついくらの支払いがあるかが明確になっている資産を買い取ってくれるのがファクタリングの共通点です。

売掛債権だけでなく診療報酬や介護報酬でファクタリングができるのは、支払われる金額が明確で、支払日も決まっているからです。

融資とは違って利用できる資産は限られていますが、ファクタリングでは売掛債権に相当する資産があればすぐに審査を受けて現金を調達できます。

すぐに現金が必要な状況での救済策になるので、ファクタリングに使える資産があるかどうかを確認してみましょう。

以上、ファクタリングではどのような資産を使える？資金にできる資産を解説！…でした。